診断を受けてから、症状が病気だとわかった。それまで誰にも言えなかったことを、少しずつ親に話せるようになった。

しかし、話せるようになったことと、理解してもらえることは、別だった。

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確認強迫について話すと、こんな言葉が返ってくることが多かった。

「確認したんだから大丈夫でしょ」「私も鍵を閉めたか不安になることあるよ」

気持ちはわかる。悪意はないのもわかる。でも、そういう感じじゃない。何度確認しても、確認した感覚が持てない。不安が消えない。それが強迫症の症状だ。わかった気になられると、むしろ孤独が深まった。

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加害恐怖については、もっと難しかった。

気づかないうちに誰かを殴ったのではないか。車で人を轢いたのではないか。知らないうちに犯罪を犯したのではないか。そういった強迫観念に囚われて苦しんでいると話すと、返ってくる言葉はこうだった。

「そんなこと、なんで考えるの」「思わなければいい」

ときには「そんなこと言わないでほしい」と、拒絶されたような反応が返ってくることもあった。社会人になってから通った病院でも、「本当にそんなことしたの?」という反応が返ってきて、パニックになったこともある。

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就職してから、職場環境が厳しくなった。人間関係にも悩み、強迫症が悪化して休職を経験した。

職場で強迫症を打ち明けても、理解されなかった。「何でそんなことで悩んでいるのかわからない」「自分も確認することあるよ」。そういう言葉が返ってきた。

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強迫症には、確認強迫、加害恐怖、洗浄強迫など、幅広い症状がある。どの症状も、なかなか周囲に理解されない。ときに冷たい反応が返ってくることも多い。

通院を続けて気づいたことがある。精神科の医師でさえ、自分の気持ちを理解してもらえないと感じることが多かった。強迫症の中でも症状は人によって大きく異なる。それがまた、理解されにくさにつながっているのかもしれない。

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うつ病を併発していると医師に言われたこともある。うつ病と言うと「大変だね」という反応が返ってくることが多い。でも強迫症については、まだ理解が進んでいないと感じることが多い。

強迫症の当事者同士で話す機会があった。症状はそれぞれ違う。でも「周囲に理解されない」という悩みは、ほぼ共通していた。家族との距離感に悩む人が多いことも、共通していた。

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この記事を読んでいる人の中に、同じように「理解されない」と感じている人がいるかもしれない。

あなたがおかしいのではない。この病気が、それだけ理解されにくいのだ。

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ミナト