診断を受けて、すぐに薬物療法が始まった。

最初に処方されたのはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)だった。「徐々に増やしながら、不安の度合いを見ていきましょう」と医師に言われた。2週間ごとに10mgずつ増えていく。

当時、ジェネリック医薬品はまだなかった。薬代が思っていたより高かった。バイトもできなかった私は、親に申し訳ないと思っていた。

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効果が出るまで、時間がかかった。

プラセボの部分もあったかもしれない。それでも、強迫観念が来たときの不安の度合いが、少しずつ下がっていく気がした。

私の場合、薬なしでは不安というより恐怖に支配され、目視確認やルールという強迫行為なしに自分を保つことが難しかった。それが、ほんとうに少しずつ、不安が下がり始めた。強迫観念が来ても、反応を妨害できる感覚が出てきた。

「少し不安が下がった」と思えるまで、SSRIを始めてから5週間はかかった。最終的に最大容量まで増えた。

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そこで、抗不安薬が追加された。

不安への効果はあった。しかし副作用として、2ヶ月で20kg太った。

やめたら、また強迫観念に支配されるかもしれない。その恐怖から、すぐに医師に相談できなかった。今思えば、早めに相談して薬を変えてもらえばよかった。

余談になるが、薬を始めてから体質が変わり、もともと痩せ型だった私はすぐに太る体質になった。これは今も悩ましく思っている。

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薬物療法を振り返って、今思うことがある。

ここに書いた薬の効果や経過は、あくまで私個人の場合だ。薬の効果や副作用は人によって異なる。薬について詳しくは、必ず医師や薬剤師に相談してほしい。

処方された薬は、不安を少し下げる効果があった。しかし強迫性障害が完治する魔法のような薬ではない。薬が不安を抑える補助をしてくれる中で、自分から行動することが改善につながっていくのだと思う。

半年で、少しの外出ができるようになった。なんとか就職することもできた。

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強迫症の治療は、辛く、すぐには改善しない。

この負のスパイラルを変えられるのも、最終的には自分しかいない。それは厳しい現実だと思う。でも同時に、自分が変われる可能性があるということでもある。

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ミナト